アレは前触れもなく突然やってくるものとは聞いていましたが、とうとう私にも来ました。かけこんだ整体の先生によれば「ぎっくり腰の軽いの」だそうです。
近所の文具やで商品を見ていて、板ばりの床に右足を何の気なしに降ろした途端でした。脊椎・腰椎とつながる骨の先端、お尻の先のしっぽのところにキ−−−−ンと衝撃が走り、にっちもさっちも行かなくなってしまったのです。痛くて脚を動かせない。いやそれより、腰が痛くてまっすぐ立てない。
思いっきり不審なのをごまかすためにしゃがんでやり過ごし、痛みが薄れたところでそろそろと身体を起こすのを試すこと数度。やっと立てて、移動もできそうな見こみがついたので、お世話になっている整体の先生に予約。およそ一時間後に診てもらえることになったのでほっとしました。
施術していただく間びっくり。どこもかしこも凝ってる。特にお尻と、首の付け根、肩が。
毎年春は調子が悪く、いつもこの先生のお世話になってたんですけど、ダンベル運動をはじめたせいか去年はきてなかったんです。(起きられなくなるほど酷い体力低下がなかった。)その分、身体の歪みは蓄積されたようで。
その日の最終的な診断は「ぎっくり腰の軽いのでしょう」でした。本物だと、歩けないほどになるのだそうですね。でも、これでもかなり生活に差し支えました。(仕事は契約の関係でたまたま休みの続く時期で助かりました。)
何かというと、まず、椅子に座れない。お尻の一番でっぱるところが神経むきだしになってるようなものですから、身動き一つするのも、「痛くならない?」と、いちいち身体にきいてからでないとできないのです。そして身体もがちがちに堅くなっていてそもそも曲がらない、急に動けない。夜身体を伸ばして寝ることもできなくて…。
でもこの、右足の着地をきっかけに身体の歪みが急性症状として出てきたおかげで、今まで「眼が疲れるなあ」とか「腰が重いなあ」とか「なんだか脚が痛いなあ」といった不定愁訴の大半が、腰が悪いという根源によるものだとはっきりしたのは大きかったです。なんだか粘りがきかない、とか、ぐっすり眠れない、とか便秘が治ったと勘違いしていた下痢もそうだったみたいです。
今までに三回整体に通いました。そして、いつくるか分からないぎっくり腰の再発予防にはどうしたら良いかうかがいました。
まず、姿勢を正すこと。腰が後ろに突き出すのでなく、まっすぐになるのが良いそうです。これは、いつもしていることなので心外。ただ、背中の半ばから上は丸くなってるようで、こちらの方は気をつけて自然に反らす姿勢にしようと思いました。
背骨は、上半分が左に、下半分が右に傾いてゆがんでいるそうです。それから仙骨がずれてしまっているそうです。これらのことは、今回調整していただいて治っても、一〜二か月おきに整体に通うのが良いらしいです。
それから、腰を支えているのは腹筋なので、運動は腹筋を鍛えるのがお勧めらしいです。でも、無理はできなくなってしまったので、疲れすぎてない時間を運動のために割くのが一層むずかしくなってしまったのですが。
きょうはずいぶん軽くなりました。